あ~あ。 いよいよGWも最終日。 明日からまた仕事だ。 にしてもずーっと天気には恵まれたし、北陸新幹線開通後初のGWだったし、 まあ良いGWだったのでは? さて飛行機を除いて、移動中私はまず耳にイヤホンを付けて音楽を聴いている。 もちろん自分の曲をね。 たまーにポール・マッカートニーや高橋真梨子を 聴いていることもあるが、大体は自分の曲である。 実は結構ナルシストなのだ。 先日も仕事で移動中の東北新幹線。 いつものように自分の曲を聴きながら、本を 読んでいた。 そしてテーブルの上には常に飲んでいるお茶のペットボトルが。 もう2口くらい飲めば空になる。 (そろそろ、次のペットボトルをバッグから取り出さなきゃな)と思っていた。 ふと気がつくと、売り子さんが手に大きなビニールの袋をぶら下げて通り過ぎようと していた。 私は「あっ、ちょっと待って下さい」と声をかけて、お茶を飲み干した。 そして空になったペットボトルを、「じゃ、お願いします」と手渡した。 売り子さんは一応手に取ったが、どこかもうひとつ笑顔がぎこちない。 しかも何か 私に言っているのが分った。 (なんだよー。 なに言ってんだよ。 さっさと行きゃいいのに) と思いながら、気になったのでイヤホンを耳からはずした。 「あのー、デッキにゴミを捨てるところがありますので、次はそこへお願いします」 ときた。 (うん? なに言ってんだ??) 一瞬理解不能。 でも次の瞬間思い当たった。 「あっ! もしかして!」と言いながら体を起こして、売り子さんの手元を覗き込んだ。 やはり………売り子さんの手には弁当がいっぱい入った透明の大きなビニール袋が。 「すいません。 ゴミじゃなかったんだ」と言って、売り子さんの顔を見上げたら、 今度は満面の笑みで、 「はい。 これは捨てておきますので」と空のペットボトルをそのまま持ち去ってくれた。 ごめんねー本当に。 勘違いとは云え。 おそらく売り子仲間で、「ねえねえ、こんなおじさんがいたわよ」と話題になってんだろな。一覧へ