東京都内に唯一残っている路面電車、都電荒川線。 東京近郊にお住まいの方はご存知ですよね。 この路線には、「おじいちゃん、おばあちゃんの銀座」として有名な巣鴨地蔵通りがあったり、また 桜の名所の飛鳥山公園があったり、(今でも一つの乗り物料金が数十円かな?)激安の荒川遊園地が あったりユニークな路線です。 東京23区の中でもっとも老齢者の比率が高い北区を通ることもあり、非常にに老人の乗り込む 割合が高い。 そして、電車全体が優先席の様な雰囲気がある。 ある日、私が乗った次の駅で正面から見て腰が「く」の字に曲がった、杖をついたおばあちゃんが 乗り込んできた。 どこも座席はお年寄りでいっぱい。 出口付近に手すりをつかんで、そのおばあちゃん 立ってる。 (あーあ、だれか早く立たないかなあ) そのうち、私の斜め前の席が空いたので声をかけましたねえ。 「あのー、ここ空きましたよ」って。 「あっ、すいません」と言って、杖のおばあちゃんのすぐ後ろにいた6~7歳若くて、元気そうな別の おばあちゃんがやってきた。(いやいや、あなたじゃないんですけど…) そして、ふと座席を見たら、私の二人隣に立っていた、さらに5歳くらい若いおばさんが座っちゃった。 (あーっ!! えーっ?!) もうー。 老人という自覚を持つのもケース・バイ・ケースでお願いしますよ。一覧へ