• NEWS
  • LIVE
  • PROFILE
  • DISCOGRAPHY
  • BLOG
  • ユーザー登録
  • ログイン

シンイチ オジサンのあんなこんなー 意地

今日は4月30日。      4月にしては暑いくらいの日がここのところ続いている。
午後からアポがあったので外出した。
地下鉄に乗ったが、次の駅で出発間際に駆けてきた30前後の若者がいた。
飛び乗ろうとした瞬間、電車の扉そしてホームの扉が閉まり始めた。      
さすがに若者はそれ以上無理をするのを止めた。      

すると運転士なのか自動的にそうなるのか、システムがよく分かってないのだが、
プシューッという音と共に扉が再び開いた。      
(オッ、良かったじゃない。    乗れるよ)
と思ったが、若者は踵を返してホームのベンチに腰を下ろした。      そして何事も
なかったようにスマホを取り出して見始めた。      直後、電車は走り始めた。
 
分かるなぁ、その気持ち。
本当は乗りたいんだよね。      でも、そうは出来ないんだよね。      
恥ずかしさと悔しさが同居してるんだよね。      それで平静を装ってベンチに
腰掛けたんだよね。
(俺もそうしたよ。    同んなじ性格だよきっと)

一種の見栄と意地を張ったんだよね。
よーうく分かるよ。

一覧へ
(c)ShiNichi-Ojisan.