今日は4月30日。 4月にしては暑いくらいの日がここのところ続いている。 午後からアポがあったので外出した。 地下鉄に乗ったが、次の駅で出発間際に駆けてきた30前後の若者がいた。 飛び乗ろうとした瞬間、電車の扉そしてホームの扉が閉まり始めた。 さすがに若者はそれ以上無理をするのを止めた。 すると運転士なのか自動的にそうなるのか、システムがよく分かってないのだが、 プシューッという音と共に扉が再び開いた。 (オッ、良かったじゃない。 乗れるよ) と思ったが、若者は踵を返してホームのベンチに腰を下ろした。 そして何事も なかったようにスマホを取り出して見始めた。 直後、電車は走り始めた。 分かるなぁ、その気持ち。 本当は乗りたいんだよね。 でも、そうは出来ないんだよね。 恥ずかしさと悔しさが同居してるんだよね。 それで平静を装ってベンチに 腰掛けたんだよね。 (俺もそうしたよ。 同んなじ性格だよきっと) 一種の見栄と意地を張ったんだよね。 よーうく分かるよ。一覧へ