孫は、今まさにいろんなことを頭にインプットするというか、 覚えようとしている最中である。 言葉もしかり。 だから、あまり乱暴な言葉を孫の前では使っちゃいけないぞと 思う。 ある日、遊びにきた孫の口から「ちげえよ。」という言葉が 飛び出した。 んっ?! そんな言葉は私も使わないし、勿論親である、私の 娘も使わないはずだ。 なのになぜ? そうか!!幼稚園だ。 「それ誰に教わったの?」と訊いてみた。 孫は頭に人差し指を立てて、「うーん。」と思案顔。 「誰がその言葉を言ってたの?」と私が更に訊く。 「うーん。 分かんない。」 それでほっぺでも膨らませれば、もう立派にローラの芸風だぞ。 「違うよ。」って言おうねということで、その日は終わった。 それから1~2か月後、やはり孫と遊んでいる時のこと。 おもちゃを片手に「こいつがうまく入ればなあ。」と私が言った。 すかさず孫が「こいつう⤴?」とオウム返しで言う。 「あっ! これがね。」と言い直す私。 その直後に、同じやりとりが繰り返される。 「こいつがなあ。」 「こいつうー?」 そして、「おまえの前にある、それ取って。」と私。 「おまえー⤴? おまえじゃなくて、〇〇くんでしょ!」と孫。 孫の逆襲だ。 「そうだね。 名前があるんだもんね。 名前で呼ばなきゃね。」 「そうだよ、じいじ。」 「おまえに教えられちゃったなあ。」 「おまえー⤴?」一覧へ