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シンイチ オジサンのあんなこんなー 季節外れ②

世の中には時期がズレる、遅れるということがままある。
私の頭にも時々、毛髪全体が後退するスピードについて
いけない髪がある。       一本だけ取り残されて、実に寂し
そうに、所在無げにヒョロッと残された髪を見るにつけ、
心の中で「頑張れよ。」と声をかけたくなる。

先日、この時期にも関わらず生き残った蚊を発見した。
夏本番の時とは違い、少し飛ぶ速度が遅い。
夏には何度か蚊に刺され、結構痒い思いをさせられたから、
にっくき蚊である。
暫く動きを眺めていた。       叩くチャンスを窺っていたが、
ずーっと飛びっぱなしなのだ。

よーし、ならば飛んでるどころを仕留めてやろう!
夏、俺の血を吸ったのはおまえじゃないけどね。
蚊を見つけたら退治したくなる、人間の習性、ごめんね。

再び飛んでいる蚊を凝視。       私の近くへ飛んでくるのを
待った。       きたぞー。       もうちょいこっちへ来い。
今だ!
パチン。       両手を叩く音が部屋に響く。
手をそーっと開いてみる。  
よっしゃ。    やったぁ。      血を吸っていない蚊の圧死した
姿が手のひらに広がっている。

うん。       時期外れの蚊は料理しやすいぞ。

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(c)ShiNichi-Ojisan.