幼稚園の運動会があった。 土曜日の予定だった。 私は前日からそわそわ、どきどき。 赤ん坊の時から、基本、週に1度、朝から夕方まで遊んだ と言うか、面倒を見た…その孫の初めての運動会である。 そして、その孫が無類の雨男なのだ。 こんな小さいのに(4歳)立派な雨男なのだ。 どこかへ行く、何かイベントがある、旅行に行く、まず雨。 最近では私がどうしても天気の心配がある時は、娘に電話を 入れて、孫の予定を聞くことにしているくらいだ。 なんの予定も無いという答えを聞くと、「よっしゃー!」と 心の中で叫ぶ。 そんな孫の運動会だ。 見に行かないわけにはいかない。 孫と言っても外孫なんだけど、行かないわけにはいかない。 そして金曜の夜、娘から電話が入る。 「明日の運動会は延期だって。 翌日、日曜日だから。」と。 あー、やっぱりね。 私の心の中では既に予想はしていた。 日曜日。 久々の遠足のようだ。 5時前に起きて出かける 準備だ。 しかし、幼稚園に着くのがちょっと遅れた。 園児たちは既に並んでおり、準備体操を兼ねたお遊戯の真っ最中。 結構人気のある幼稚園らしく、約200人の園児の中から、孫を 探すのは大変である。 やがて園児たちは、それぞれの待機スペースに誘導されていく。 やばいなあ、これは。 実は早めに娘の家に入り、孫と顔を合わせてから幼稚園に行く つもりだったのだ。 じゃないと、ジイジははまだかと首を長くして待っているはずだ。 ジイジの顔を発見した途端、競技そっちのけで私の所へ来ないとも 限らないのだ。 とは言え、ジイジが来たことを孫に伝えようと、手を振った。 何度目かで孫が私に気づいた。 「あ、ジイジ。」と口が動いて、 テンションが上がったのが分かった。 そして年少さんが親と一緒に踊るお遊戯の時間になった。 来たあ! ついに来たあ!! 「ジイジー!」と叫びながら、私の所へ駆けてきた。 私の手を引いて連れて行こうとする。 「これはママとやるんでしょ。」と私。 それでも連れて行こうとする。 仕方なく、孫が転ばないようにそっと手を離してやる。 娘が孫を列に連れ戻す。 にしても見事予想的中。 ホントに可愛い。一覧へ