先日、音楽好きの私にとってはややショックなニュースが流れた。 あの、世界の日野皓正、世界のトランぺッターが中学生の頬を ビンタしたというものである。 その映像も流れた。 見る限り、確かにビンタはしている。ただ、 かすった感じでね。 さあ、これを受けて世の中賛否両論である。 評論家やら、テレビの コメンテーターやら、完全に意見が真っ二つに割れている。 面白いくらいに割れている。 よーく観ていると、テレビで流した映像も、あのビンタの場面だけ 流す局と、前後を通しての映像を流し、且つ理由もテロップで流した 局もあった。 本来、前後の流れも考慮した上でコメントをすべきだと思うんだけど、 単に暴力はまずいという、誤った平和主義者然としている人が多いねえ。 ここは暴力なのか教育なのかを見極めるべきだと思うよね。 意味もなく 年がら年中ぶったたく、あるいは全く見ず知らずの人に危害を加える、 それこそ暴力でね。 こいつをなんとかしてやろう、あるいは周りの大勢の人に迷惑をかけて いるんだよということを教える上では、ある意味仕方がない面もあるかな。 現に当事者である中学生の親子が、顔こそ出さないが、反省をしていること、 そして父親は日野さんに感謝しているというインタビュー画像が流れた。 ちゃんと伝わったじゃないの。 たしかに、あのまま演奏をさせていたら、おそらくまだまだドラムを叩き 続けたと思う。 あそこで止めさせたから、かの中学生の演奏が2分で終わったんだと思う。 1人40秒のソロ演奏の約束を大きく上回って、2分だからね。 あのまま 放置しておいたら10分でもやってたんじゃないかな? そしたら演奏会 そのものがズタズタだよね。 世田谷区の教育委員会が主催だそうで。 これこそ素晴らしい教育の場に なったんじゃない? と思うけどね。 教育と暴力は違うということでね。 なんでもかんでも許しちゃうと、裸でコンビニの施設に横たわったり、すし屋の 椅子に座ったり……しちゃうんだよ。 多くの観衆の前で、カメラが回っているにも関わらずの日野さんの行動・勇気は、 1人の中学生を正しい方向に向けたという点で、むしろ賞賛すべきかも。 答えは7~8年後、中学生が成人を迎えた頃に出るだろう。一覧へ