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シンイチ オジサンのあんなこんなー もんじろう

昔,実家で真っ白な中型の日本犬を飼ったことがある。
何かのTVコマーシャルに出てくる、あれと同じ種類の犬だった。
親父が戌年だったこともあり、犬が好きでそれまでも何匹か譲って
もらったり、買ってきたりしていた。

その時も、ある日突然白い子犬をぶら下げて親父が帰ってきた。
ところが、親父は買ってくるだけで、実は犬の面倒なんて見たためしがない。
結局は全ての世話は私がやることになる。 
でも犬は大好きだし、なついてくれれば、くれるほど可愛くなるしねえ。

さて、この犬は親父が勝手に「もんじろう」と呼ぶものだから、いつのまにか
それが名前になってしまった。 ちょいと人前で大声で呼ぶのには気が引けはしたが。
その後、もんじろうには庭で放し飼いの生活が始まった。 庭を縦横無尽に走り回って
すくすくと育っていった。

ところが、やれ狂犬病の予防注射だとか表へ行く時は、これが大変。
鎖を付けて行こうとするが、庭から出ようとしない。 足を踏ん張って嫌がってる。
普通は、表から家に戻る時に足を踏ん張って戻ろうとしないことが犬にはあったり
するものだが、もんじろうの場合は違った。
注射を終えて、試しに庭の扉を開けっ放しにしてみた。 全く外へ出る様子、意思が
見られない。

そうか!! 庭がもんじろうにとっては全世界になっていたのだ。 庭から外は全くの
別世界であり、見知らぬ世界であり、足を踏み出しちゃいけない世界だったんだ。
もー、かわいいー!!!

それを謳ったのが「もんじろう」(Touch  The  Groundに収録)
お聴き下さぁい。

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(c)ShiNichi-Ojisan.