最近、とみに優先席ってなんだろうと思うことがある。 果たして優先席は必要なの?って。 私も65歳になってからは、特にバスでは奥へ行くのが面倒なので優先席に 座ることが増えた。 というか、確保しておかないとと思ったりして…。 先日もこのような場面があった。 乗ったバスが段々混みあってきた。 私は例によって優先席に座った。 そして私の隣に、優先席の一つが空いている。 そこへ70歳半ばと思しきご夫婦が乗り込んできた。 ご夫婦でお互いを 気遣いながら、譲り合いながら、奥さんの方が私の隣に座った。 御主人は優先席に背を向けて立っている。 要するに一般席に向いて立っている。 優先席の反対側には一席ずつ縦に、4席座席があって、それぞれに仕事帰りの 30代、40代の人たちが座っている。 よーく見ると、そのご主人、片足がほんの少しだが都合悪い様子なのだ。 他のおばちゃんがそのご主人と私の間に入っていて、なかなか声をかけられない。 (おばちゃん! 邪魔だよ。 もう少し通路を進んでくれぇ) おばちゃんが少し奥へ進んだところで、御主人の背中をとんとんと突いて、私の 座っていた優先席に導いた。 それにしても一般席に座っている人たちは誰も知らん顔をしている。 勘違いすんなあ?!! 優先席は高齢者や身体の不自由な方に優先的に座って頂こうということであって、 そういう方の座る場所がそこしかないということではないからね。 本当は一般席に座っている人たちが、まず席を譲って差し上げろよ。 どうも世の中全体に勘違いがあるのでは?と。 ここは一般席だから替わる必要はないんだと。 で冒頭の言葉である。 基本的な道徳やら思いやりを教育し直さないと、日本もまずいぞと思う。 そのために1度優先席を止めたら? どうなるかなあ。 やっぱりダメか…総ての座席が思いやりの無い人で埋め尽くされちゃうか。 悲しいなぁ。 今日も、もうすぐ66歳の私が、さらなる年配者のために優先席を確保する。 でないと下手をすると、優先席まで心無い人に占拠されちゃうからなー。一覧へ