昨夜はクリスマス・イブだった。 たまたま土曜日で、娘の子が来る日だ。 もちろんまだ明確に サンタのイメージが3歳の子にはあるわけではないが。 ケーキを買うことにした。 考えてみれば何年ぶりのクリスマス・ケーキだろう? 子供たちが幼い頃は毎年やっていたが、子供の成長に伴いやらなく なってしまっていた。 高校生・大学生にもなれば友人たちと、そして 結婚をすれば家族でという風に。 何軒かケーキを扱っている店が並ぶ。 ある店の列に並ぼうとしたら、 孫が指をさして「あっち」と言う。 まあ、孫の言う通りにしておけば 孫も満足だろうと、孫の指さす店で購入した。 家に戻り、娘も仕事を終えて帰ってきた。 いつもは結構怖がりの孫で、暗い所が大嫌い。 だからあっちこっちの 電気を点けて歩く。 あるいは暗い部屋に行かざるを得ない場合は、 「じいじ、じいじ!」と私を呼んでは、私を前にして、私のズボンの 後ろポケットに自分の手を入れてついてくる。 そしてスイッチの前へ来ると、「じいじ、電気つけて。」と言う。 そんな孫が、誰も何も言わないのに、ケーキのろうそくに火をつける前に 電気のスイッチの所に立っていて、電気を消してしまった。 なーんだ、平気じゃん。 やがて部屋は5本のろうそくの灯りだけになり、孫が火を消す役である。 5回息を吹きかけて、ろうそくの火がすべて消え、部屋は一瞬の暗闇に 包まれた。 ほんの一瞬だけ…なぜなら暗い所が嫌いな孫のために、私が すぐにテレビのスイッチを入れてやったのだ。 それにしても久々のクリスマス・ケーキ、美味しかったなあ。 ろうそくの火を消す孫の口元、可愛かったなあ。一覧へ