先日、山の手線に乗った時の話。 休みの日中だったので、なんとか座れたのだが、何気無く向かい側の シートに目をやった。 左はじの人が、なんかムズムズし始めた。 どう見ても様子が変なのだ。 やがて左手をお尻に当てて、訝ってる様子がありあり。 そのうち、ついに立ち上がった。 そして怪訝そうな表情を浮かべて、 シートを見ながらドアの所に移動した。 子供がお漏らしをしたか、誰か飲み物をこぼしたか…なんだろね、きっと。 電車が次の駅に到着。 誰も乗って来なければいいのにね〜。 若い頃チャキチャキで通した風の40前後の女性が乗ってきた。 座ったー! やはり1駅と持たずに立ち上がり、すぐ脇のドアの所に移動した。 (あー。多分そこに居て、次に座る人に教えてあげるんだな)と 思った。 次の駅で、今度は若い男性が座った。 先ほどの女性は素知らぬ 顔を決め込んでいる。 同じくその男性もお尻に手を当てて立ち上がる。 そして隣の 車両へと姿を消した。 また次の駅で、先ほどの女性よりも年輩で、ややオシャレな おばちゃんが…そして全く同じパターンが繰り返される。 もー、誰か教えてあげるなり、紙でも座席に置いてやればいいのにね〜。 皆さん冷たいなぁと思った。 でも、よーく考えてみれば、最初から見ていた私が一番冷たいな。 それが明白になった、恐怖の座席でした。一覧へ