最近は回転寿司もかなり変わってきたようだ。 テレビでも紹介されていたが、うどんやらカレーやらも提供したり、 居酒屋との競合を図るようなメニューを提供したりと、徐々にボーダー ラインがはっきりとしなくりつつあるらしい。 半面嬉しいのは、本来の寿司屋の値段が昔に比べると、かなり下がってきた。 ネタが美味しいのに、値段が下がる。 なんともはや。 ということは、昔の、あの寿司の値段てなんだったんだろう? 以前の寿司屋は、いい思いをしたんだろうなあ…なんて思っちゃう。 さて娘がまだ4~5歳の頃、だから約30年前。 回転寿司が普及して、まだ さほど時間の経っていない時期のこと。 時々娘を連れて回転寿司へ行った。 もっとも娘は納豆巻きしか食べない。 中に入っている寿司職人も娘の顔を 覚えてくれて、「はい。 納豆巻きね。」と、注文する前に言われてしまう。 ある時、会社の催し物があって、女子社員が娘を可愛がってくれたりした。 そして色々と質問をしてくる。 「パパってやさしい?」だの、「パパのこと好き?」とか…。 その質問の一つひとつに娘は答える。 女子社員はまるで、私の実体を少しでも暴こうと、会話を楽しんでいる。 「パパと外へご飯を食べに行くの?」ときた。 「うん。 行くよ。」と娘。 私は内心ハラハラしている。 娘よ、余計なことは言わないでくれ…と。 「どんな処へ食べに行くの?」 「うん。 回転寿司!」 私も女子社員も双方しばし言葉を失う。 いや、そこは単に「お寿司」でいいんだよ。 今なら価格差が縮まってきたから良いが、当時はあまりにも価格差が 大きかったので。 4歳の娘に見栄を張れって言っても…ねえ。一覧へ