あれだけ「ますぞえって」いた御仁も、ついに観念して都庁を去った。 でもねえ、最後の定例会見も行わないまま、そして何も自分の言葉で 発しないまま、しかも最終日にも係らず登庁せず、副市長が代役で 都庁を去る?…という最後の最後まで「ますぞえった」人物だったなあ。 座頭市という映画がある。 むか~し、昔は勝新太郎さんという俳優の 代表作品であった。 彼は中村珠緒さんの夫であった。 実に豪快というのか、家庭を顧みないというのか、競馬に行けば300万円 くらい使う。 飲みに行けば一晩100万円もざら。 という人で、しかも確か覚醒剤だったかで逮捕されるは…まあ凄い人だった。 旦那が逮捕されてからというもの、中村珠緒さんは多額の借金返済のために 一生懸命働いた。 その時の彼女のディナーショーも観に行ったことがある。 にこやかに、「まあ、大変なんでございますよ。 なにしろ借金を返さなく てはなりませんので。 サイン入りの扇も購入して頂くと助かるのでござい ますよ。 あははは。」と例のだみ声で語っていた。 でも可愛いおばちゃんだった。 さて、その勝新太郎の座頭市の決め台詞が「いやな渡世だなあ。」という ものであった。 その台詞を言っては悪を退治するのだ。 それで観ている方はスカッとしたものだった。 勝新座頭市がもしも存命であったらば、今の乱れた東京都を見て言うと思う。 「いやな都政[渡世]だなあ。」 *「ますぞえる」という造語については、私のブログ[2016.6.5]を参照願います。一覧へ