孫が２人、ともに男の子である。 娘の子がもうすぐ３歳になる。 この子が結構生まれつきの冗談好き…という感じがしている。 分かってて、わざととしか思えない違うことを言ってきたり、 質問に対して全く違う答えを返してきたり、大人を振り回して いるとしか思えないことがある。 例えば、以前こんなことがあった。 リンゴをりんごと認識した時期、いちごも覚えた。 そして バナナも彼の語彙に入った時期である。 その後、家に遊びに来た時に、バナナを見せて「これなあに？」と 訊いた。 「バナナ！」 「ぴんぽーん」と私。 次にリンゴを見せて「これは？」と訊いた。 「りんごだよ」と孫。 そして、いちごを取り出して「じゃ、これはー？」 「いっちごー！」と孫の大きな声が響く。 それから、目の前に３つの果物を並べて、私が指さしてまた質問する。 すると、今度はまともに答えない。 わざと違う答えを返してくる。 こんな風である。 じいじに冗談が通じるか試してんのか？ 今でも時々、何かをやらかした時に注意をすることがある。 「はい、じいじの目を見て。」 なあに？と云う感じで一応私の目を見る。 いよいよ本題へ。 「あのね、これは……」と言葉を続けると、いつの間にか顔を横に向けている。 どこか遠くを見るような視線を、全く違う方へ向けている。 「わかった？」と私。 「うん。 分かった。」と彼。 そして、また同じことをやり始める。 こりゃ、ムシベビーだな。 そう。 無視ベビー。一覧へ