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シンイチ オジサンのあんなこんなー 歌舞伎

私は年に4~5回歌舞伎を観に行く。 
若い頃はほとんど興味が無かったものが、親父の死後おふくろ孝行と
思い足を運んだのがきっかけになった。
今ではすっかりファンになった。 
娘も、それこそ若い頃からファンになっていて、年に数回一緒に行く。
隣に娘が座っていることも、大いなる私の楽しみでもある。

ところが、ここ数年歌舞伎界には不幸が相次いでいる。 
市川団十郎が60歳前半、中村勘三郎が50歳半ばすぎ、坂東三津五郎が
やはり50歳代で逝ってしまった。

特に勘三郎は、実際に涙を流しながら演じたり、コミカルなものは本当に
大笑いをし、私の中では最高の役者であった。 アドリブが面白くて、
従弟である三津五郎とのやりとりは、三津五郎が答えに窮する場面が
あったりで本当に可笑しかった。

これから円熟味を増すはずの役者が居なくなってしまったのは寂しい限り。
おかげで主役級役者が一気に若返った。 
そして、若手の主役級も最近は頑張っている。 今までにない自分を出そうと
頑張っているのが見て取れる。 
これからは彼らが歌舞伎界を引っ張っていくのだろうが、不安も感じている。
かなりハードな職業だと感じている。

いつか、現市川海老蔵の特集をテレビで観た、地方巡業のホテルでの一場面。
テーブルの上に台本を4種類だったか広げている。 それをとにかく覚えなきゃ
ならないという。 
いやはや大変だなあと思った。 とても私に出来る芸当ではない。 
こんなことをやってたら…体を壊すのでは? 今はまだ若いからいいけどね。

海老蔵は過去に色々とあったが、ここ数年の姿勢、そして演技も素晴らしく
なってきた。 やはり、これからの歌舞伎界を背負っていく一人であることは
間違いない。

そんな中、夫人の麻央ちゃんがかなりの進行性の乳がんであり、この1年8カ月
治療中という発表がなされた。 
以前はただただ生意気で、態度も好きになれなかった海老蔵だが、今の歌舞伎に
対するひたむきさ、また人間的にも成長してきた。 家庭も大変だろうと思うが
なんとしても乗り越えてもらいたい。
そして歌舞伎界を引っ張っていく1人の役者として、私も見守っていくよー。

もちろん声は届かないが…
頑張れー!!

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(c)ShiNichi-Ojisan.