私はほとんど掃除もしない”ずぼら”な人間である。 そうだ! ズボラーと自分を命名しよう。 そのズボラーが珍しく先日部屋の整理を行った。 いろんなものがあっちこっちから出てくる。 中に正露丸の瓶が見つかった。 見るとかなり古い。 それに今は私も飲むことがなくなったので処分する ことにした。 瓶はガラスなので、中身を別にして捨てる必要がある。 机の上にティッシュを広げて、いよいよ瓶のふたを 開ける。 (うーっ。 くさい!) そのティッシュの上に中身を出した。 小さな丸い正露丸がティッシュの上に広がる。 あーっ! やや勢いよく瓶を傾けたものだから、正露丸が 2粒机を転がって床に落ちてしまった。 (うわっ! 大変だあ) まずティッシュを丸めて、それ以上落ちないように気を つけて、コンビニ袋に入れて口をしっかりと結んでゴミ箱に 捨てた。 さあ、椅子を動かし、床に置いてあるバッグなどを部屋から 廊下に出して、正露丸の捜索開始。 にしても、落ちたのは2粒だったことは明確なのだが、くさい! 茶色の床に目を凝らす。 茶色の床に茶色の正露丸、なかなか 見つからない。 とにかく床に這いつくばって探す。 あった! 1粒発見! 以外にも足元にあった。 さあ、もう1粒。 しかし、どうにも見つからない。 どうやら机の下まで転がったようだ。 だめだ、見つからない。 諦めた。 それからというもの、毎日正露丸の臭いのする部屋に入らざるを えない。 たった1粒なのに、実に臭い。 凄いや正露丸は…と今さらに思う。 でも時間の経過とともに徐々に臭いは薄れるだろうと、そう期待して 毎日を過ごしている。 正露丸と同居の日々と云う近況でした。一覧へ