ここ数年「草食系男子」なる言葉が流行っている。 まことにひ弱なイメージを与えてくれる言葉である。 代わりに「肉食系女子」が出てきた。 どんどん男女の関係が逆転していくような感さえある。 元々「草食系男子」はある女流作家の造語である。 その女流作家が以前テレビに出演していて、曰く、 これは周囲に気遣いのできる優しさを備えた男性が 増えてきたことを表したらしい。 したがって、極めて称賛する意味でこの言葉を発信したもので、 そう言われると成程と思う。 それがいつのまにか、その作家の思惑とは逆の意味で 使われ始めたとのこと。 まあ、たしかに20~30代の男性の3割も恋愛経験が 無いとか、恋愛するのが面倒だとか……というニュースを 目にすると、ある意味納得でもある。 これもテレビの特集でやっていたが、古代恐竜時代において、 名前は忘れたが○○ザウルスという体の小さな肉食の恐竜の話、 どうしても大型の肉食恐竜に追いつけず、肉食では生きていく ことが出来なくなり草食に変わってことで、生き残った というものである。 また子供たちの大好きなパンダ。 こちらも熊だから、やはり元は肉食である。 ところが見て分かる通り、あの動きである。 実にゆったりとしているからこそ、人々の興味をそそる のだと思うが。 パンダもやはり獲物を思うように捕まえられない というところから、笹を食べるとこれが意外に合って いたということで草食に衣替えしたんだそうな。 笹なら走って逃げることもないし、誰にも邪魔されず、 ゆっくり食べられる。 そうかあ、みんな必要に応じて変化、変貌を遂げてんだ。 でなきゃ生きられないという切実な現実があったんだ。 がんばれ! 草食系男子。 ひょっとしたら次代への必要な変化なのかも知れないね。一覧へ