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シンイチ オジサンのあんなこんなー シャボン玉

♫シャボン玉飛んだ~ 屋根まで飛んだ~♫
このような動揺は最近とんと耳にしなくなった。 
やがて動揺という言葉は死語になってしまうのかな? と思うくらいである。
どこか寂しいが、時代の流れで仕方のないことかも…。

1か月半前に、娘の子と近所のコンビニに行った。 いつも行くものだから、
そこのバイトのお姉ちゃんも我が家の孫が来るのを楽しみにしている。
そこで孫が、今ハマッているアンパンマンの絵を見つけた。
シャボン玉のセットだ。 それを手に取って、私に「買おう?」と可愛い声を
投げかけてくる。 孫はその時2歳8か月。 やや早いかな?と思った。
もしもシャボン液を吸い込んでしまったら?と余計な心配をしてしまう。

ところが時代は変わっていた。 液をつけて吹く器具[なんと言えばいいのか]の
途中に数か所刻みというか、窓がある。 そこで逆流するのを防いでいるのだ。
なるほど! これなら小さな子供でも安心して遊べる。
(へー。 こんなところにも時代の流れがあるんだ)
と感心しきり。

それ以来、孫が家に来ると決まってシャボン玉である。 私も数十年ぶりだ。
だんだん孫も要領を得てきて、ゆっくり吹けば大きなシャボン玉が出来る。
ふっと勢いよく吹けば、小さなシャボン玉が多数一気に宙に舞うということが
解ってきた。

そして、孫が叫ぶ。
「うわーっ。 いっぱぁい!」 「うわーっ。 でかい!」 
と大きなこえが響く。 その声を聞きたくて、じぃじも孫と一緒にシャボン玉を
作る。 「うわーっ。 すごーい!」 

さらに、「あっ! きいろ」 「つぎはむらさき!」という孫の声。
(んっ?! そんなに色が違うか?)
と、今飛ばしたばかりのシャボン玉を目で追う。 

本当だ! あるシャボン玉は黄色だったり、紫だったり、だいだい色だったり、
いろんな色に輝きながら飛んでいる。
そうか。 光の当たり方で色が違うのだ。
私も子供の頃は、そういう感性を持っていたのだろうか?
持っていたとすれば、どこへ忘れてきてしまったものか。

それを孫が教えてくれた。 この純な目、純な感覚…ハッとさせられたなあ。
有り難う、孫よ。
ありがとう、シャボン玉。

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(c)ShiNichi-Ojisan.