さてさて、いよいよ9まで来ましたよ。 これまた昔から使われている言葉です。 「九死に一生」……危機的な状況の中で命拾いをした。 絶体絶命と思われる状況の中で、なんとか助かった。 というような感じですよね。 とは言え、本当に絶体絶命という場面に出くわす人は どれくらい居るんだろうか? 私もそのような記憶はありませねえ。 それこそ戦争中は、毎日がこのような思いをしてたんだろうな。 戦地に行っている先達たち、特にいつ特攻出撃命令が出るか 分らない特攻隊員は、まさにそのような状況があったわけで、 現代を生きている我々には想像もつかない。 3年前だったか「永遠のゼロ」という映画が公開された。 原作も読んだので、映画が始まって三分の一くらいから涙が出て 仕方がなかった。 その中で、実に印象的な言葉があった。 「十死零生」というものである。 要は特攻に選ばれれば、それこそ飛行機が故障でもして、どこかに 不時着でもしない限りは、全員が死ぬというものである。 正直、この言葉には衝撃を受けた。 可能性がゼロ%ということが世の中にはあるのだと。 そしてあまりにも悲しい現実があったのだ。 現代というこの時代に生を与えてくれた両親に今更ながら感謝、感謝。 私のアルバム「愛」には生き残った特攻隊員の曲「若さゆえ」とか、 母への思いを謳った「毛布」とか、親父への感謝を込めた「あなたのおかげ」 とか収録してあります。 まだ聴いたことのない方、聴いてみて下さい。一覧へ