私が小学校の低学年の頃の小遣いは1日10円だった。 勿論はっきりとした記憶にはないが、それで何が買えたか。 紐の先に硬い三角の飴がぶら下がってるものが3つとか、駄菓子やでは 舐めると番号が浮き出るくじが1回10円だったような気がする。 くじに浮き出た番号の商品が貰えるのである。 「当たり」はちょっとしたおもちゃ。 番号によっては袋に入った小さな甘納豆が、言わば「はずれ」だ。 夏にはたしかアイスボンボンと呼んでいたと思うが、ひょうたん型のゴムの 袋に氷がつまっているものが、やはり10円だったと記憶している。 ゴムの先っちょをハサミで切り、その小さな穴からチューチュー吸い込む。 冷たく甘い液体が喉を通る時のひんやり感。 当時の男の子には人気だった。 そして、色が何種類かあった。 昨日は白だったから今日は赤にしようとか、 青にしようとか……。 でもね、考えてみれば、あの時代である。 おそらく中身は水に、砂糖と着色剤を混ぜて凍らせただけのものだったろうと、 今考えると想像できる。 実に体に悪いものを夏の間は口にしていたものだ。 さて駄菓子屋に行くにしても、おふくろから10円を受け取ると、そのまま口に ほおばって行ったものだ。 今思うと「オエーッ」である。 おふくろの目の前で口に入れて、よく叱られた。 でも外へ出れば、また口の中で10円玉をコロコロさせていた。 ウーッ! 今こうしてブログに書いているだけで口の中が気持ち悪くなってきた。 どうです? 読んでる皆さんも気持ち悪くなってきたでしょ? なんだったんでしょうねえ。 ポケットに入れて落としたりすると大変だとでも 思ったんですかねえ。 子供の心理は解らないものである。 体に悪いものばかり好んで口にしていた子供の頃の思い出。 うーっ!! それにしても気持ち悪い。 うがいしてきます。一覧へ