年が明けた。 いよいよ私も3月で満65歳になる。 世間で言えば、今現在すでに正真正銘の前期高齢者である。 しかし昨年は、まだそれには1年の猶予があると信じていた。 だから昨年は、まだ自分は前期高齢者とは思っていなかった。 私の田舎では、毎年同級生が集まって42歳の厄払い、そして還暦の 祝いを行うのが慣例となっている。 それぞれ1年半に亘って積み立てをして町(今は市となったが)への 寄付の品を贈り、そして温泉へ繰り出すのだ。 だから、世の中は何事も満年齢で事が運ぶものだと思っていた。 そんな私に昨年の初夏だったか、何通かの通知が区役所から舞い込んだ。 正式名称は忘れたが、老齢者肺炎予防接種、やれ歯の検診とか耳の検診 とか目の検診とか5~6種類の通知が届いた。 それはそれとして、全く予期していなかったため、人知れず実は大変な ショックを受けていたのだ。 もう1年先のことだから、よもや高齢者に係る案内が届くとは思っても いなかったわけで、その封筒を見た時は (なに? これー? 間違ってんじゃないの?) と思ったものだ。 でも、次から次へと通知が届くので (そうか。 こういうものは数え年齢なんだ) 学年じゃないんだとようやく理解できた。 皆さんも……そういうことですからねえ。一覧へ