大晦日の朝、長嶋茂雄の特番をたまたま見つけた。 そして朝食も取らずに見入ってしまっている。 長嶋茂雄は、私が小学生になり野球に親しみ始めた頃に巨人に 入団して、それからというものずーっと長嶋茂雄という偉大な 選手を見続けてきた。 長嶋と言えば、展覧試合におけるさよならホームランがあまりにも 有名だが、私はあの大いなるスター選手がかなり抜けた感じのことを やったという方が印象に残っている。 ・長男一茂球場置き去り事件 野球を見せようと当時の後楽園球場に連れて行ったのだが、試合に 負けたことが悔しいというか、多分試合の反省を考えるあまり、 一茂を連れて行ったことを完全に忘れ、一人で家に帰った。 ・スパイク同じ足事件 球場に着き、ユニフォームに着替え、スパイクを履こうとしたら、 同じ足のものを2つ持ってきたために履けなかった。 ・控え選手ユニフォーム事件 球場に着いてユニフォームに着替えようとしたら、自宅に忘れて きていたために、控え選手のものを借りてその日はプレーをした。 (見たかったなあ。背番号3じゃない長嶋を) ・1塁ベース踏み忘れ事件 生涯444本のホームランを打ったが、1塁ベースを踏み忘れて ホームインしたためアウトになってしまった。 ちゃんと踏んでれば、445本だったんだよね。 おそらくこれ以外にもいろいろとあったと思うが、これらが有名な ところである。 こういういかにも人間臭さが滲み出るところも、また 一つの長嶋茂雄の魅力だったのだろう。 そして、他にも魅力が満載の方である。 ・監督を辞めて、スポーツキャスターになった途端、昨日まで部下だった 選手にインタビューした時に「○○さん…」と「さん」付けで呼んだ姿 を見て、人間的にも本当に素晴らしい方だなと感心した。 ・あの大きな病気を経て、とにかく凄い努力をして、生死の淵から今の 状態にまで戻した、あの精神力の強さ。 どこかで長嶋茂雄に出会ったら、私はおそらく泣いてしまうだろう。 間違いなく泣くだろう。 厳しさと優しさと、偉大さと謙虚さを、併せ持ったこんな人をリアルタイムで 見ることが出来た。 この年代で良かったとつくづく思う。一覧へ