それこそ、むかーし福岡にいた頃、グループのコンペが定期的に行われていた。 その中に私より30歳くらい上の名物おじさんが2人いた。 それぞれ同じ組でプレーしたことがあったが、成程これかーと理解が出来た。 一人目のおじさん。 <ゴルフを知らない方に少し解説:1打目はティーグラウンドからティーというものを 地面に刺して、ボールを地面から浮かして打ちやすくする。 2打目、3打目はそのまま 打つのが基本> 2打目3打目、フェアウェイだろうがラフだろうが、必ずボール脇に芝や草を寄せ集めて 小さな山を作る。 要は草のティーを作って、その上にボールを載せてから打つ。 ふ~ん。 でもスコアは大したことがないから、誰も文句は言わない。 二人目のおじさん。 <ゴルフを知らない方に少し解説:ホール毎に基準となる打数が決まっている。 ショートホールは3打。 ミドルホールは4打。 ロングホールは5打というふうに> 一緒に回ってみて驚いた。 この人は全くスコアを記入しない。 (すごいなあ。 全部記憶してんだ、この人) 何ホールか進んだところで気がついた。 この人のスコアは7しか並んでいない。 (よし、この人の打った打数も数えてみよう) ロングホール。 確か9回か10回打った。 「今のホール、いくつでした?」と私。 「うん。 7つ」 (あれ? 全然違うじゃん) ショートホール。 この人にしては調子が良く5打で上がった。 「今はいくつでした?」と私。 「うん。 7つ」 (あれ? それでいいの?) 18ホールを終えて、先輩社員に訊いて見た。 「いいの、いいの。 あの人はいつどこでやっても7X18の126だから。 どっちみち賞には絶対に絡まないから。 いいの。」 こんなユニークなおじさんたちが居たなあ。一覧へ