いよいよ明日はクリスマス・イブだ。 この歳になると全く関係はないが、 なんとなく心がうきうきしてくるから不思議だ。 子供が幼い時は、子供も楽しみにしていたが、プレゼントする側の私も 楽しみであった。 サンタを巡る娘とのやりとりははっきりと覚えている。 子供がサンタを 認識し始める4歳くらいから「クリスマスにはちゃんと寝てると、サンタ さんがプレゼントを枕元に置いていくからね。」という世界的規模で子供を 騙す……いや、子供に夢を与える行事を私も例外なく行った。 1年目、2年目に大きさ20cmくらいの熊と豚のぬいぐるみをプレゼント したが、なんと嫁に行った今でもこの2匹は娘家族の一員となっている。 それは贈った側からすれば非常に嬉しいことであり、本当にそのぬいぐるみに して良かったと思う。 さて、娘が幼稚園の時はまだ何も解らず、ただただサンタさんが来てくれたと 大喜びしていた。 小学校1年生の時にはこんな質問が出た。 「うちには煙突がないのにサンタさんはどこから入ってくるの?」 当時はマンション住まいだったので、 「夜中にピンポーンとなるから、そしたらドアを開けてあげるんだよ。」と答えた。 2年生時には、 「どうしてサンタさんは私の欲しいものが分るの?」ときた。 「それはね、サンタさんから電話がかかってくるからね、その時に教えるんだよ。」 と答えた。 「ふーん。 うちの電話番号知ってんだ。」 さらに、 「ねえ。 サンタさんてもしかしてパパ?」ときた。 「なんで?」と尋ねると、 「だってね、包み紙が三越だから。」 危ねー。 もう少しでばれちゃう。 そして3年生。 夜中の1時頃に、娘が寝入ったのを確認して枕元へそーっとプレゼントを置いて、 また抜き足差し足で戻ろうとした途端、寝ているはずの娘がぱっと目を開けて叫んだ 「やっぱりパパだぁ!!」 なんと寝たふりをしてたのだ。 数年間サンタとして楽しませてもらったよ! ありがとう。 娘を抱きしめた。一覧へ