孫が2人いることはブログの中でも何度か紹介した。 その孫たちを見ていると、そうか!と思うことがある。 それはこの世に生を受けて、見るもの聞くもの触るもの全てが、 始まって間もない彼らの人生においては初体験のことなのである。 だから興味津々で触りに行こうとしたり、逆に実に慎重に恐る恐る 眺めていたり…。 大きくなってからでも、よくよく考えてみれば初めての経験てのは 結構あるはずだが、幼い頃に比べると図々しくなっているからか、 あまり意識せずにやっていること、触れていることが多い。 でもね、赤ん坊のおむつを替えることはなかなか抵抗があったなあ。 息子が誕生したのが37年前。 当時アメリカに転勤中であった。 まだ日本ではさほど紙オムツが普及していなかったが、アメリカでは 既に一般的であった。 にも係わらず、まずオムツ替えはやらなかった。 しかし、どうしても 一人で子供の面倒を見なくてはならない場面が時々生じる。 そんな時は、ウンチだけはしてくれるなよと神に祈る気持ちでいた。 おしっこの時はホッとしたものだった。 ある日、何度目かの息子と二人きりの時、いよいよ運命の瞬間を迎えた。 なにせ息子は生後2~3ヶ月。 なにも意思表示が出来ない時期。 あやしても、ミルクを飲ませても泣き止まない。 これはおしっこだとオムツを開いてみた。 新しい紙オムツを脇に置いた上で、開いてみた。 (ギャッ! ウンチじゃん!!) 即座にそのまま閉じた。 新しいものに替えないままそのまま閉じた。 息子は出たばかりのウンチをまたお尻に当てられて、さぞかし気持ちが 悪かったろうと思う。 でも何も言わなかった。 そりゃそうだ、何も喋れない、意思表示が出来ないんだから。 こうして私のウンチおむつ替え初挑戦が終わった。 今でも息子には申し訳なかったと思っている。 そんなエピソードも織り交ぜた歌詞が「父親になれた日」(アルバム 「愛」に収録)という楽曲に盛り込まれている。 どうぞお聴き下さい。一覧へ