今、世界陸上が開催中で、開催地の北京とは時差がたしか2時間 なので、まさにリアルタイムで観ることができる。 ついつい毎日テレビに食い入ってしまう。 そんな中で、ウサイン・ボルトがやはり強かった。 100m、200mとも危なげない勝ち方で、まだ衰える感じはない。 とは言え、脚を故障してどうかと思われた時期もあったので注目を していた。 堂々とした勝ち方で、最後ゴール前になんとなく力を抜いたような 走り方(?)も健在でホッとした。 誰か解説者が言っていたが、ボルトは強くて、お茶目で、そして非常に 人柄も良いらしい。 200mで優勝をして、スパイクを脱ぎスタジアムを、観客に手を振り 回っている時の事だった。 中国メディアのカメラマンが、今回何故か、以前小泉首相が乗って話題に なった2輪の立ったまま走れる乗り物に乗って、カメラを覗きながら自分で 運転している姿を見かけた。 気持ちは分るが、そんなものに乗って映す必要があるのかと思っていた。 ボルトがウイニングランの時に、観客席に向かって立ち止まって何か話を している時に、かのカメラマンが運転を誤って柵に車輪を当ててしまった。 しかもその反動で跳ね返ったタイヤをボルトの足にぶつけてしまい、ボルトが ひっくり返ってしまった。 おいおい! 世界のボルトだぞ!! なんでそんな狭い通路でもそんなものに 乗ってんだよ! 危ないだろ! ところが次の瞬間、立ち上がったボルトがカメラマンに近づいて、彼の背中を ポンポンと軽く叩いて大丈夫か?と気遣っている。 なんと素晴らしい選手なんだろう。 その翌々日に行われた100mX4リレーも 優勝してくれた。 良かった。 ホッとした。一覧へ