世の中には災害、災難が山ほどある。 いつ、どこで、どのような災害・災難に出会うか誰も分らない。 だから各エリアでハザードマップを作成したり、各種の避難訓練も 以前に比べると真剣さが加わってきたように感じる。 良いことだ。 だって本当にいつ災害、災難に出くわすか…。 そういう意味では、昔から誰が言い出したものなのか、これまた 分らないが、人々は実に的を得た言い方をしてきた。 「地震・雷・火事・親父」と。 地震:確かに怖い。 近年の大きな地震の惨状を見るにつけ、確かに そう思う。 世界中、地震の起きる可能性がゼロの場所は存在 しない。 ただ、その周期に違いがあるだけで、どこで遭っても おかしくない。 雷:これまた怖い。 最近の雷は特にやたら大きくなってきたように 感じる。 そしてどこに落ちるか分らない。 昔教わったのは、ピカリと光ってから音が聞こえるまでの秒数を 数えれば、雷が今どれ位の距離の所にあるか判るというものだった。 でも、今や雷雲もかなり大きな雲になってきたことと、その雷雲の 範囲ではどこで落ちてもおかしくないということになってきた。 火事:やはり怖い。 これまた当人にその気がなくても、いつ火の手が 上がるが分らない。 親父:昔は言わずもがな。 そう。 いずれも予測が出来ないという点で共通の怖さがあるということ だろうか。 でもね、近年は親父の威厳が損なわれて久しいとよく言われる。 はたまた 男子力が弱くなり、女子力が上がったと巷間よく指摘される。 たしかに世間全体を眺めていて、それは感じざるを得ない。 私も仕事を終えた帰宅時に、ドアを開けた途端 「ねえ、あの人ってどういう人なの?! 馬鹿にしてると思わない?」 って、何のこと? はたまた子供のことや、私の知らない世界のことで いきなりミサイルが飛んできたりする。 「なんで、何も言わないの?」って…よく分りませんがぁ。 これは、近年は。 「地震・雷・火事・かみさん」と言い直すべきだろうね。 「地震・雷。火事・かみさん」 うん。 なかなかゴロはいい。一覧へ