電化製品というものは大概10年程度でダメになる。 特に毎日スイッチを入れるテレビはその最たるものである。 我が家の薄型テレビがいよいよダメになった。 実は1年ほど前から急に画面が暗くなり、明るさのボタンを どう押しても画面はちっとも変わらなくはなっていた。 暗闇のシーンなどは、まるで洞窟の中で何かがうごめいている くらいにしか見えなかった。 それでも我慢をして使っていたが、いよいよビデオ機能が作動 しなくなってしまった。 私にとってビデオはどうしても必要で、 仕事の関係でその時間に見られないケースが多いので、大変困って しまう。 池袋に新しいテレビを買いに行った。 ここでは大きな量販店が 2社競い合っている。 不名誉なことなので店名は伏せておくが、まず片方の店舗に入り テレビ売り場へ直行。 展示されているテレビを眺めていると店員が声を掛けてきた。 見ると60近いおじさんが。 いろいろと説明してくれるのだが、これがクサイ。 相当なヘビースモーカーなんだろう。 胃の奥から噴出している ような、ウンコ一歩手前のような、なんとも言えない臭いを発して いて、とにかく喋るたびにその異様な臭いがこちらの顔にまとわり ついてくる。 こういう人は決まって、顔を接近させて説明したがる習性がある。 なんで? もうやだ! ホントに…もうやだ!! その店員がちょっと呼び出されて売り場を離れた。 「すぐ戻りますから、 少し待って下さいね」と言い残して。 誰が待つもんか。 別の店舗に行き、そこで同じようなビデオ機能付きのものを購入した。 残念でしたね、おじさん。 ヘビースモーカーでなければ良かったのにね。一覧へ